県士会長挨拶

 第36回長野県作業療法学術大会が、中西靖世学術大会長のもと、開催されることとなりました。昨年より猛威を振るい、世界中の人々の生活を混乱に陥れた新型コロナウイルスの問題は、今大会をも一年延期することとなり、その様式も県士会初となるWeb開催となりました。当地へお越しいただけないことは非常に残念です。この地域は皆さんもご存知の通り、長野県における「行政と教育」の中心地ですが、県歌信濃の国に歌われる「善光寺平」は、千曲川河川敷から扇状地にかけ、りんごや桃、長芋の産地としても知られています。
一昨年の台風19号災害では、特にこの千曲川の堤防決壊、関係河川の氾濫などにより、甚大な被害をもたらしました。被害にあわれた会員の皆様、関係者の方々には心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をされますようお祈り申し上げます。また、県士会としても、被災された皆様、行政やボランティア関係者など様々な方々にご協力を頂きながら支援活動を継続してまいりました。災害はいつ起こるかわかりません。今後も被災者や被災地域に寄り添った支援ができるように態勢を整えてまいりますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 さて、本学術大会は、「“自分らしい暮らし”をつくる」をテーマに開催されます。中西学術大会長は、地域に根差した医療を推進する法人理念のもとで、精神科作業療法を展開されてきました。都市部に限らず、コミュニティーの希薄化が課題とされる現代、当事者の生活の再構築を果たしていくには、大変なご苦労があることだと思います。また、そのような中で、個人を軽視した画一的な支援とならないよう、作業療法士として、個人の“自分らしい暮らし”に焦点を当てての支援活動の大切さを特に感じていらっしゃるのだと思います。その思いをもとに、特別講演では株式会社斬新社の久保田好正先生に、「暮らしをつくる、これからの住環境整備~コロナ禍での退院支援、最小限で最大効果を目指す手法、暮らしのリノベーション~」と題してご講演頂きます。社名通りの斬新な、また、OTならではの視点での取り組みを紹介していただけるということで、大変楽しみにしております。そして、今回も多数の演題発表が予定されており、貴重な日々の実践をご報告頂きます。様々な思いの詰まったこの学術大会で、様々な体験を皆様にしていただきたいと思います。

 本学術大会の開催は、新型コロナウイルスの感染拡大のため一年の延期を余儀なくされてしまいました。そして、業務においても日常生活においても大変な毎日の中、大会の開催への強い思いを持ち続け、新しい様式を模索しながら企画運営等にご尽力頂いた中西学術大会長を初めとする実行委員の皆様に敬意を表すとともに、ご協力を頂いた賛助会員の皆様、福祉機器関連事業者の皆様、ご後援を頂いた関係諸団体の皆様に心から感謝申し上げ、本学術大会に関わるすべての皆様にとって実り多き大会になりますことを祈念するとともに、この貴重な機会を通じて、長野県作業療法士会が、今後更に発展していきますよう、皆様のご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

一般社団法人 長野県作業療法士会 会長 大月 肇

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